東大和田秀樹、姜尚中のコンビが提唱するというだけでずいぶん胡散臭い北東アジア共同の家構想、東北アジアの日本、中国、韓国、朝鮮の四カ国が共同体を形成するということらしいが、地理的にこれらの国の中心に位置し、いずれの国とも交流が有る韓国が主体的かつ主導的な役割を果たすということらしい。


先ず名称の北東アジアであるが、東南アジアが有るなら、「北東」ではなく「東北」という気がする、なぜ北東にこだわっているのか、韓国式の表現なんだろうか?


それにしても日本をのぞく3国はまさに東北の反日3枢軸国、特定アジアであり、何でそんなところに日本がわざわざ参加しなければならないのかよく分からない話だ。どうせ地域共同体を形成するなら、反日国の特定アジアより親日国と手を結んだ方がよほど建設的だろうに。


東北アジアという地理的条件で日本に頚城を付けて抜けられないようにしてから、日本を反日国で取り囲んで、頭を押さえつけ、溜飲を下げることが目的としか思えない。日本人に特定アジアに対する罪悪感、贖罪意識を植え付け永遠に特定アジアに隷属させようということなのだろうか。


EUが誕生してから、アジアでも日本が参加する地域共同体を作らなければEUと北米に取り残されるのではないかという切迫感が日本の中にも有ることは確かだ。しかし価値観や政治体制、社会制度が違う中国や北朝鮮と日本が共同体を形成できるというのはどんなもんだろう?


日本は東北アジアとはいうが、特定アジアのように地続きでつながっている訳ではない。一衣帯水ともいうが、海を介してなら日本はロシア、台湾、ASEANオセアニアともつながっている。


もっといえば日本は太平洋を中心とした、日本、カナダ、アメリカ、メキシコ、南米、オセアニア、インド、ASEAN、台湾の環太平洋海洋諸国連合を形成した方がよほど政治制度や経済規模、社会制度、価値観の共有などの点でメリットが大きいのではないだろうか。


だいたい通信技術輸送能力の発達する現在、昔の様に地理的な距離感、歴史的関係だけで、物事を考えること自体古くさい発想である。


特定アジアを強調する人はとかく日本と特定アジアとの歴史的文化的関係を持ち出すが、大事なのは過去の歴史的関係より現在の国民感情や価値観と国益の共有だろう。