今回の竹島問題の解決法はおかしなことばかりだ。そもそも日本の海洋調査を外交問題化したのは韓国側なのだから、問題解決の交渉をしたいのなら韓国側が日本に来ればあってやるぐらいの話で言いはずで、日本はただ粛々と国際条約に基づいた権利を行使して海洋調査をすればよかっただけで、それを日本側からわざわざ調査自体が外交問題であることを認めて、官僚のトップである外務次官が韓国に出向いて交渉するということがよくわからない。

日本側からしてみれば、実際に海洋調査をして妨害やだ捕などの実害があって初めて韓国側の国際条約に反する行動が外交問題になるはずで、調査もしていない段階でなんら実害が発生していない段階ではそもそも日本側には、韓国が勝手に好き勝手なことを国内で発言しているだけで、外交問題自体が存在しないはずである。

今回の交渉で日本外務省は韓国が韓国名の名称を提出しないことを文書化することを目的にしたそうだが、そもそも文書化してもその文言を実行しないことは日韓漁業協定で十分わかっていること。こんなことでお茶を濁す日本政府の対応は理解できない。

何となく日本の外務省は海上保安庁竹島沖での海洋調査自体をさせたくないために、韓国と共同戦線をはって、でそれを阻止する行動をとったようにも見える。「日本が海洋調査を強行することだけはさせないようにしましょう。」と韓国側を説得したのではないだろうか?外務省は日本が韓国の感情を害する行動をとること自体を嫌っているのではないだろうか?

以前から感じていたのだが、外務省には政府の指示も無視するような、政府の意思とは関係なく自分たちだけの独善的な外交についての正しさの論理があるような気がする。むしろ政府や世論が自分たちのせっかくの外交努力を無視していると感じているような気がする。