戦後の反日世代は日本人でありながら日本を嫌悪している。


反日世代というのは自我が形成される時期に占領軍による徹底的な反日教育を刷り込まれた人たちだ。占領軍による反日教育と、戦後一世を風靡したコミンテルン反帝国主義反日という一点でないまぜになって彼らの思想の根幹を形成してしまっている。


その反動で、というかその結果、彼らにとって悪であり、嫌悪すべき日本に対するアンチテーゼとして、北朝鮮や中国韓国などの特定アジアに対して、幻想的な期待感を抱いているように見える。


1960年代には北朝鮮社会主義国の理想とはかけ離れた現実が見えてきたし、中国も1970年代の国交正常化から日本人が積極的に海外へ出かけて見聞を広める1980年代までには現実の姿が見えてきたはずである。


そして今50代を中心とする韓流を見ると、韓国ドラマが醸し出す彼らの青春時代の懐かしさと同時に、韓国に最後の期待が一点に集約されているように思える。


反日世代は特定アジア反日と思想的に共鳴している。